公共工事の入札に参加するためには、経営事項審査(経審)の総合評点が重要です。
「うちの会社は何点あれば入札できるの?」
「点数が低いとどんな制限があるの?」
この記事では、評点と入札資格の関係をわかりやすく解説し、どの点数を目指せばいいのかを具体的に説明します。
1. 総合評点とは?入札資格にどう関係するのか
総合評点(P点)は、経審で会社の力を数値化したものです。この点数で、どの規模の公共工事に入札できるかが決まります。
点数が高いほど、大きな工事に参加できます。逆に、点数が低いと小規模工事しか入札できません。
2. 評点の構成と計算の基本
総合評点は、次の4つの項目の合計です。
- X点(経営規模):売上や自己資本
- Y点(経営状況):財務の健全性
- Z点(技術力):資格や工事実績
- W点(社会性等):法令遵守や保険加入
例:
- X点:200点
- Y点:150点
- Z点:100点
- W点:50点 総合評点=500点
3. 入札参加資格のランク制度とは?
自治体や国の入札には「ランク」があります。
例:Aランク・Bランク・Cランク・Dランク
- Aランク → 大規模工事
- Bランク → 中規模工事
- Cランク → 小規模工事
- Dランク →ごく小規模工事
ランクは総合評点で決まる
- Aランク:700点以上
- Bランク:600点以上
- Cランク:500点以上
- Dランク:400点以上
※自治体によって基準は異なるので確認が必要
4. 点数ごとにできる工事の規模
例:ある県の基準
- 700点以上 → 1億円以上の工事
- 600点以上 → 5,000万円以上
- 500点以上 → 1,000万円以上
- 400点以上 → 500万円程度
ポイント
- 点数が高いほど、利益率の高い工事に参加できる
- ランクが低いと、競争が激しい小規模工事しか取れない
5. 自社の目標点数を決める方法
- 現在の総合評点を確認
- どのランクを目指すか決める
- 必要な加点を逆算する
- 資格取得で+30点
- 財務改善で+20点
- ISO認証で+10点
6. 点数が足りない場合のリスク
- 入札できる工事が限られる
- 利益率が低い工事ばかりになる
- 公共工事の受注が不安定になる
7. 点数アップのための優先順位
- 資格取得(Z点) → 即効性あり
- 財務改善(Y点) → 中期的効果
- 売上拡大(X点) → 長期的効果
- ISO・CCUS(W点) → 信頼性アップ+加点
8. よくある誤解と注意点
- 「売上だけ増やせば点数が上がる」→財務が悪いと逆効果
- 「資格は1人取れば十分」→人数も評価される
- 「ISOは面倒だから不要」→入札で有利になる場合あり
9. 実際にランクアップした会社の事例
例:社員25名の舗装会社
- 資格取得(1級施工管理技士2名、2級3名)
- 財務改善(借入金整理、自己資本比率アップ)
- ISO9001取得 結果:総合評点+80点、Cランク→Bランクに昇格、受注額が2倍に!
10. まとめ:点数を戦略的に設計しよう
経審の点数は、入札資格を決める「パスポート」です。
- まず現在の点数を確認
- 目標ランクを決める
- 資格・財務・社会性の改善を計画的に進める
今すぐやること
- 総合評点を確認
- 目標ランクを設定
- 点数アップの計画を立てる
当事務所では日商簿記検定1級、建設業経理士2級の資格を持つ行政書士が貴社の社外経営企画室として顧問税理士先生と連携しての経審ランクアップを見据えたご支援が可能です。初回相談は無料ですのでお気軽にお問合せください。
【ご注意】当ホームページの内容は、建設業法等に関する一般的な情報を提供するものであり、個別具体的な案件に対する法的判断を示すものではありません。実際の許可要否や手続きについては、管轄行政庁に確認するか、当事務所までお問い合わせください。
【続きはこちらで】
⑫経審申請に必要な書類と準備の流れ|ミスを防ぐチェックリスト
経営事項審査(経審)を受けるためには、たくさんの書類をそろえる必要があります。「何を準備すればいいの?」「どんな順番で進めるの?」この記事では、経審申請に必要な書類と準備の流れをわかりやすく解説し、ミスを防ぐためのチェッ […]





