経営事項審査(経審)の総合評点を構成する重要な要素のひとつが「経営規模(X点)」です。X点は、企業の事業規模を示す指標であり、公共工事の入札資格に大きく影響します。本記事では、X点の評価基準、構成要素(X1・X2)、計算方法、点数アップのための戦略を詳しく解説します。
この記事でわかること
- X点の意味と構成要素
- 完成工事高(X1)と自己資本額・利益額(X2)の評価方法
- 点数アップのための具体策
- 中小企業が取るべき戦略
1. X点とは?経営規模の評価の役割
X点は、企業の事業規模を示す指標で、経審の総合評点において大きな割合を占めます。公共工事の発注者は、一定規模以上の企業に工事を任せたいと考えるため、X点は入札資格の判断に直結します。
ポイント
- X点は「完成工事高」と「自己資本額・利益額」で決まる
- 大規模企業ほどX点が高い傾向
- 中小企業でも戦略次第で加点可能
2. X点の構成|X1とX2の違い
X点は、次の2つの要素で構成されます。
- X1評点(完成工事高)
過去2年または3年の完成工事高を基に評価。売上規模を示す指標。 - X2評点(自己資本額・利益額)
財務の安定性を示す指標。自己資本額と平均利益額の2つの要素で評価。
重要性
- X1は「売上規模」、X2は「財務体力」を示す
- 両方のバランスが総合評点に影響
3. X1評点(完成工事高)の評価基準
X1は、企業の売上規模を示す指標です。
評価対象
- 過去2年または3年の元請の完成工事高
- 業種別に評価(建築一式、土木一式、その他専門工事など)
ポイント
- 元請工事の売上は加点要素
- 下請工事のみだと点数が伸びにくい
戦略
- 元請工事を増やす
- 売上を安定的に維持する
4. X2評点(自己資本額・利益額)の評価基準
X2は、企業の財務体力を示す指標です。
評価対象
- 自己資本額(貸借対照表の純資産)
- 平均利益額({直近2期の営業利益額+減価償却費}÷2)
ポイント
- 自己資本が多いほど加点
- 利益額が安定している企業は高評価
戦略
- 増資や利益の積み上げで自己資本を増やす
- 原価管理で利益率を改善
- 減価償却費を忘れず計上
5. X点の計算方法と総合評点への影響
X点は、X1とX2の合計で決まります。
総合評点において、X点は大きな割合を占めるため、売上と財務の両方を強化することが重要です。
例
- X1が高くてもX2が低いと総合評点は伸びない
- 財務改善と売上拡大の両立が必要
6. X点を上げるための戦略
戦略1:売上を増やす
- 元請工事を積極的に受注
- 公共工事の小規模案件から参入
戦略2:財務体力を強化
- 増資や利益積立で自己資本を増やす
- 借入金の返済計画を見直す
7. 中小企業が取るべき具体策
- 技術力や社会性加点と合わせて総合評点を底上げ
- 顧問契約で経審対策を継続的(月次が理想)に実施
- 財務改善を税理士と連携して進める
8. まとめ:X点を理解して経審の評点を強化しよう
X点は、企業の事業規模と財務体力を示す重要な指標です。
売上と自己資本を戦略的に増やすことで、総合評点を大きく引き上げることができます。
公共工事の入札を目指すなら、X点の仕組みを理解し、計画的に対策を進めましょう。当事務所では日商簿記検定1級、建設業経理士2級の資格を持つ行政書士が貴社の社外経営企画室として顧問税理士先生と連携しての経審ランクアップを見据えたご支援が可能です。初回相談は無料ですのでお気軽にお問合せください。
【ご注意】当ホームページの内容は、建設業法等に関する一般的な情報を提供するものであり、個別具体的な案件に対する法的判断を示すものではありません。実際の許可要否や手続きについては、管轄行政庁に確認するか、当事務所までお問い合わせください。
【続きはこちらで】
⑥技術力(Z点)の加点要素|資格取得で経審を有利にする方法
経営事項審査(経審)の総合評点を構成する重要な要素のひとつが「技術力(Z点)」です。Z点は、技術者の資格や工事実績を評価する指標であり、公共工事の入札資格に大きく影響します。本記事では、Z点の評価基準、加点要素、資格取得 […]




