はじめに:特定技能って何?
外国人の方に建設現場で働いてもらう方法(就労ビザ、在留資格)として、特定技能制度があります。これは、技能実習より自由度が高く、長く働ける制度です。特定技能で働くためには、試験に合格することが条件です。
この記事では、
- 特定技能とは何か
- 試験の種類と内容
- 建設業で必要な試験
- 合格後の流れ
をわかりやすく説明します。
1. 特定技能とは?
特定技能は、人手不足の業種で外国人を働かせるための制度です。建設業も対象になっています。特徴は次のとおりです。
- 在留期間は最長5年(更新あり)
- 転職が可能(同じ業種内ならOK)
- 技能実習より給料が高い傾向(日本人と同じ基準)
- 試験に合格すること(原則)
ポイント:技能実習は「教えること」が目的でしたが、特定技能は「即戦力として働く」ことが目的です。
2. 試験は何を受けるの?
特定技能で働くためには、2つの試験に合格する必要があります。
① 技能試験
- 仕事の技術を確認する試験
- 建設業なら、型枠、鉄筋、土工、解体などの職種ごとに試験があります
- 実技(作業をやって見せる)+学科(簡単な筆記)
② 日本語試験
- 日本語で指示を理解できるか確認する試験
- 「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT-Basic)」または「日本語能力試験(JLPT)N4以上」
- 会話や簡単な文章がわかるレベル
コツ:現場で安全指示を理解するために、日本語はとても重要です。
3. 建設業で必要な試験の種類
建設業は、職種ごとに試験が分かれています。
主な職種は次のとおりです。
- 型枠施工
- 鉄筋施工
- 土工
- 解体
- 左官
- 建設機械施工
試験は、国内と海外の両方で実施されています。海外で合格してから来日するケースも多いです。
4. 試験の難易度は?
- 技能試験:現場経験があれば難しくないレベル
- 日本語試験:簡単な会話や指示がわかる程度(N4レベル)
例題(日本語試験)
「今日は休みです。明日は8時に会社に来てください。」
→ この意味がわかるかどうか
5. 試験の申し込みと費用
- 申し込み方法:試験の公式サイトから予約
- 費用:技能試験は数千円〜1万円程度、日本語試験も同じくらい
- 場所:国内は東京・大阪など、海外は送り出し国で実施
コツ:採用予定の国で試験日程を確認しておくとスムーズです。
6. 合格したらどうなる?
試験に合格したら、次の流れになります。
- 雇用契約を結ぶ(給料・勤務時間・現場ルールを明記)
- 在留資格「特定技能1号」を申請
- 入国または在留資格変更
- 入社オリエンテーション(安全教育・労務説明)
ポイント:試験に合格しても、契約書や労務管理が整っていないとビザは下りません。
7. 技能実習との違い
- 技能実習:転職不可、教育目的、給料が低め
- 特定技能:転職OK、即戦力、給料は日本人並み
まとめ:特定技能は、長く働いてもらえる制度。技能実習よりも、採用の自由度が高いです。
8. よくある質問(FAQ)
Q:試験に合格していない人を採用できる?
A:原則、技能と日本語の試験合格が必要ですが、試験合格以外に同じ(または類似作業)分野の技能実習2号を終了していればOKな場合があります。
Q:試験は日本で受ける?海外で受ける?
A:どちらも可能。海外で合格してから来日するケースも多いです。
Q:試験に合格したらすぐ働ける?
A:ビザの申請が必要です。契約書や労務管理が整っていないと不許可になります。
まとめ:試験を理解すれば採用が早くなる
- 特定技能は、試験合格または技能実習2号の修了が必要。
- 試験は技能試験+日本語試験の2つ
- 建設業は職種ごとに試験あり
- 合格後は、契約書・ビザ申請・安全教育が必要
今から試験の仕組みを理解しておけば、採用のスピードが上がります。試験日程や費用を確認し、送り出し国との連携を強化しましょう。
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