経営事項審査(経審)は、公共工事の入札に必要な重要な手続きです。しかし、毎年の申請で「去年より点数が下がった」「思ったより低い」という声をよく聞きます。なぜ点数が下がるのか?どんな失敗が多いのか?
この記事では、経審でよくある失敗とその対策を、実務に役立つレベルで詳しく解説します。
1. 点数が下がる原因はどこにある?
経審の総合評点(P点)は、X点(経営規模)・Y点(経営状況)・Z点(技術力)・W点(社会性等)の合計です。点数が下がる原因は、大きく分けて次の6つです。
- 財務面の悪化(Y点)
- 技術者資格の不足(Z点)
- 社会保険未加入(W点)
- 書類の記載ミス
- 更新忘れ
- 法令違反
よくある失敗① 財務面の悪化(Y点)
原因
- 利益の減少(赤字決算)
- 自己資本比率の低下
- 借入金の増加
対策
- 決算前に利益を確保する計画を立てる
- 借入金を返済する
- 税理士と相談して節税と評点のバランスを取る
よくある失敗② 技術者資格の不足(Z点)
原因
- 資格者が退職
- 資格更新を忘れる
- 資格取得計画がない
対策
- 資格取得支援制度を導入
- 資格管理表を作成
- 若手社員に2級施工管理技士を計画的に取らせる
よくある失敗③ 社会保険未加入・未納(W点)
原因
- 社会保険に加入し忘れた社員がいる
- 社会保険の未納がある
対策
- 全社員の加入状況を確認
- 加入証明書を必ず添付
よくある失敗④ 工事経歴書の記載ミス
原因
- 工事金額や発注者の誤記
- 工事内容がどんな工事かわからない
- 元請と下請の区分間違い
対策
- 過去の契約書や請求書を確認
- 記載前にダブルチェック
- 第三者に確認してもらう
よくある失敗⑤ 更新忘れで入札資格喪失
原因
- 有効期限(1年7か月)を過ぎる
- 更新準備が遅れる
対策
- カレンダーに更新日を登録
- 3か月前から準備開始
- 社長以外もスケジュール管理
よくある失敗⑥ 法令違反による減点
原因
- 建設業法違反(無許可工事など)
- 労働基準法違反
- 下請代金支払の遅延
対策
- 契約書を必ず作成
- 労働時間管理を徹底
- 下請への支払いを遅らせない
2. 点数を守るためのチェックリスト
- 決算書の数字は正しいか?
- 資格証明書の有効期限は切れていないか?
- 社会保険加入証明を添付したか?
- 工事経歴書の記載に誤りはないか?
- 更新期限を管理しているか?
- 法令違反がないか?
3. 実際に失敗から立て直した会社の事例
例:社員20名の土木会社
- 去年:資格者退職+更新忘れで入札資格喪失
- 対策:資格取得支援制度導入、更新管理を顧問行政書士に依頼 結果:今年は総合評点+30点、入札資格を回復!
まとめ:失敗を防ぐ仕組みを作ろう
経審の失敗は、ほとんどが「準備不足」や「管理不足」です。
仕組み化すれば毎年ラクになります。
- チェックリストを使う
- 資格・保険・財務を管理する表を作る
- 顧問契約で専門家に任せる
当事務所では日商簿記検定1級、建設業経理士2級の資格を持つ行政書士が貴社の社外経営企画室として顧問税理士先生と連携しての経審ランクアップを見据えたご支援が可能です。初回相談は無料ですのでお気軽にお問合せください。
【ご注意】当ホームページの内容は、建設業法等に関する一般的な情報を提供するものであり、個別具体的な案件に対する法的判断を示すものではありません。実際の許可要否や手続きについては、管轄行政庁に確認するか、当事務所までお問い合わせください。
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