経営事項審査(経審)の総合評点を構成する要素のひとつが「社会性等(W点)」です。W点は、企業の法令遵守や社会的責任を評価する指標であり、公共工事の入札資格に大きく影響します。本記事では、W点の評価項目、加点要素、点数アップのための実務ポイントを詳しく解説します。
この記事でわかること
- W点の意味と評価項目
- 法令遵守・保険加入がどのように点数に影響するか
- ISO認証やCCUS登録による加点方法
- 中小企業が取るべき具体策
1. W点とは?社会性評価の役割
W点は、企業の法令遵守や社会的責任を示す指標で、経審の総合評点において重要な位置を占めます。公共工事の発注者は、コンプライアンスを徹底している企業に工事を任せたいと考えるため、W点は入札資格の判断に直結します。
ポイント
- W点は「法令遵守」「保険加入」「認証取得」などで決まる
- 違反歴や未加入は大きな減点要因
- ISOやCCUS登録で加点可能
2. W点の評価項目と計算方法
W点は、以下の要素で評価されます。
評価項目
- 法令遵守状況(建設業法違反の有無)
- 社会保険加入(健康保険・厚生年金・雇用保険)
- ISO認証取得(品質・環境)
- 建設キャリアアップシステム(CCUS)登録
- 労働安全衛生法関連の取り組み(≒「えるぼし認定」「くるみん認定」等ワークライフバランスの取り組み)
計算方法
- 各項目を加点方式で評価
- 違反歴がある場合は減点
3. 法令遵守による加点要素
法令遵守は、W点の基本です。
評価対象
- 建設業法違反の有無
- 労働基準法違反の有無
- 公共工事における不正行為の有無
ポイント
- 違反歴があると大幅減点
- コンプライアンス体制の整備が重要
4. 社会保険加入の重要性
社会保険加入は、W点の中で最も重要な要素です。
評価対象
- 健康保険・厚生年金保険
- 雇用保険
- 労災保険
注意点
- 未加入は審査不可の場合もある
- 加入証明書の提出が必要
5. ISO認証・CCUS登録で加点する方法
ISO認証やCCUS登録は、任意ですが加点対象です。
ISO認証
- ISO9001(品質)
- ISO14001(環境)
CCUS登録
- 技能者のキャリアを見える化
- 加点対象として評価される
6. W点を上げるための戦略
戦略1:社会保険加入を徹底
- 全従業員を対象に加入
- 加入証明書を整備
戦略2:ISO認証取得を検討
- 品質管理体制を整備
- 認証取得で加点
戦略3:CCUS登録を推進
- 技能者の登録を進める
- 公共工事での評価向上
7. よくある失敗と注意点
失敗例1:社会保険未加入
- 対策:必ず加入、未加入は審査不可
失敗例2:違反歴の放置
- 対策:改善報告書を提出し、再発防止策を講じる
8. まとめ:W点を理解して経審の評点を強化しよう
W点は、企業の社会的責任を示す重要な指標です。
法令遵守と社会保険加入を徹底し、ISO認証やCCUS登録を活用することで、総合評点を大きく引き上げることができます。
公共工事の入札を目指すなら、W点の仕組みを理解し、計画的に対策を進めましょう。当事務所は初回相談無料ですのでお気軽にご相談ください。
【ご注意】当ホームページの内容は、建設業法等に関する一般的な情報を提供するものであり、個別具体的な案件に対する法的判断を示すものではありません。実際の許可要否や手続きについては、管轄行政庁に確認するか、当事務所までお問い合わせください。
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